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科学者の不正行為。日本に特異な課題はないか?

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この数年、科学者の不正行為については、メディア、新聞紙上問わず、そして国内外を問わず報道されています。グローバルな研究成果の競争、研究費の急増、知的財産や大学発ベンチャーへの圧力、情報の公開、名誉欲、国の威信等々、いろいろな要因があるでしょう。行政による不正防止や不正の検証等々、侃侃諤諤、ともかくうるさいぐらいです。

これらは特に日本固有の問題ではありません。どこからでも聞こえてきますし、時には有名科学誌といわれるNatureやScienceなどにも取り上げられます。

これらの不祥事を防ぐには、どうしたらいいか。これはいつにかかって科学者自身たち全体の社会的責任なのです。この問題について書かれた「科学を志す人びとへ」という本が日本学術会議と化学同人の合作として出版されました。私も、この件については懸念をし、繰り返し発言してきましたし、日本学術会議からの活動や発信もしてきました。

この出版にあたって「序」として「科学研究を担う人たちへ」という一文を寄稿しました。お読みいただければと思います。

このブログでも繰り返し発言していることですが、日本社会特有の社会構造的な問題についてフォーカスを絞って論じました。社会的責任の大きい人たちにこそ問題があるのです。最近もまたぞろ出てくる社会保険庁や高級官僚の不祥事、企業経営人の不正、政治家の不祥事、皆、同じ構図と思います。あまりにもお粗末、どこでも組織に、そして組織を構成する責任者たちに自律機能がないのです。

なぜでしょうか?トカゲの尻尾きりでは何も変わらないのです。これを読んでみて、素直に、一人ひとりが、胸に手を当ててよく考え、どうすればいいのか、しっかり考え、行動して欲しいのです。

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