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躍動するシンガポール、そして「ウェブ進化論」

モンゴルから帰国した2日後に、今度はシンガポールに4日間行ってきました。シンガポールはすごい活気ですね。日本と違い若さとエネルギーに溢れています。明確なヴィジョンの政索のもと、国が世界へ開かれています。もちろん、人口が400万人程度ですから日本と違う政策をとるのは当然にしても、日本の「鎖国マインド」との違いは明らかです。

アジアのバイオセンターを目指すバイオポリス(BioPolis)に行き、5年前からこちらで活躍している伊藤嘉明先生(元京都大学教授、ウイルス研究所長)にもお会いしてきました。先生が京都大学からここに拠点を移した時には、日本から10人のスタッフを連れてきたそうです。いまは人の入れ替わりがあり、日本人が6人程度で、国際色豊かなチームになっているそうです。楽しそうですね。このような機会を掴む若者がもっともっと増えることを期待しています。世界の若者と仕事を通して沢山の時間を共有し、沢山の友達を作ること。これは間違いなくすごい財産になります。

いまや研究の仕事も場所もグローバルなのです。活躍の場所を日本に限ってしまうことは、意識はしていなくとも日本の権威にすり寄る心情になりますし、世界を目指しているのであれば、あまり意味のないことです。例えば、サッカーで世界を目指す時、若いうちから世界で育たないと「日本の常識」が知らず知らずのうちに身についてしまい、世界とはちょっと違うな、ということになってしまうのです。サッカーの中田英寿選手がそうでしたね。今回のドイツのワールドカップに出場した日本チームに欠けていた何かを、皆さん何となく感じたと思います。でも、それが何かわかりますか?本当の意味で、独立した個人としての経験をしていないと、これがなかなか見えてこないのです。

この喩え(たとえ)は、2005年5月の科学新聞に掲載された座談会「オープンアクセスで何が変わる?」(2005/5/20・27)に分かりやすく紹介されています。世界は広いのです。自分の将来は自分で掴みに行かないと、というところでしょう。

私と石倉洋子さんの共著「世界級キャリアの作り方」でもこのような視点を示しましたが、梅田望夫氏著書の「ウェブ進化論」にもこのような視点が示されています。これは「Google」という怪物とその背景を書いたものです。Googleの発想はすごいですね。梅田さんの説明と展望には教えられることが多いです。ぜひ読んでみてください。きっと知的好奇心、想像力をかき立てられるでしょう。もしそうでなければちょっと考えたほうがいいですよ。結構、脳が老成しているのかもしれません。

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