イノベーション

オバマ大統領のスピーチと科学技術政策

→English

Washington DCにやって来ました。東京を出発する前夜の27日、オバマ大統領がNational Academyの総会で、科学技術に関する政策についてスピーチがあり、インターネットのライブで聞きました。National Academyでスピーチを行った大統領は4人目で、しかも20年ぶりだということです。National AcademyのWebサイトでこのスピーチを見ることができます。力強い、将来を見据えた素晴らしい構成と内容です。

科学技術研究開発(R/D)への投資をGDPの3%を目指すという目標を掲げ、さらに将来へ向けて一番大事なこととして、特に数学と科学教育の予算増を挙げ、その内容について踏み込んで明確にコミットメントを示しました。これらの政策は従来からNational Academy等の独立したシンクタンクから提言されている政策、つまり客観性を保証した、しかも根拠を明確にした上で予算化しているということです。このプロセスは大事です。

現在の経済危機ではこうした「将来への明確なメッセージ」、つまり将来への明確な展望とコミットメントが大事なのです。

日本の大型補正予算でも、新しい予算でもいいですが、この経済危機的状況では、まず(1)さしあたりの出血への手当としての支出、(2)この2~3年の雇用と社会保障、そして医療等の社会インフラへの手当て、そして(3)将来の社会像を見せる新しい産業と成長への投資、つまり新しい産業の「芽」としての基礎研究と、人材の育成に多く予算をつぎ込むなどが必要です(今の教育制度へいくらつぎ込んでもグローバル時代の人材育成へとはあまり効果はないでしょう。OECDの中でも日本の教員予算はあまりにも少ないです)。
各省庁から出てくる政策ばかりでは変わらないでしょう。官邸で行われる有識者の総理への提言をみてください。どの程度上の(1)~(3)の視点に立った提案がされているのか、皆さんで調べてください。私の提案もこの中の「低炭素、環境」で見ることができます。

政治家のリーダーシップと社会へのメッセージは多くの人々に力を与えるパワーがあるのですけどね・・・。

「出る杭」を伸ばす他流試合前のページ

ワシントン、その2: Atlantic Council次のページ

関連記事

  1. イノベーション

    新しいビジネスモデル Intellectual Ventures

    →English最近、アメリカでも日本でも話題になっているIntel…

  2. グローバル

    医療政策サミット2016

    →English私の主宰する医療政策機構、英語ではHe…

  3. キャリア

    ノーベル賞授賞式、ストックホルムへ −4

    11月10日、いよいよノーベル賞の受賞式の日です(ここから色々…

  4. イノベーション

    日本ベンチャー大賞;新事業創造カンファレンス & Connect !

    →English1月22日のことですが、「日本ベンチャー大賞;…

  5. グローバル

    HLABの6年 – 若者たちの未来を拓く、若者たちによる活動

    →EnglishHLABは、その創設の時から応援している若者た…

  6. グローバル

    教育でも独自の強みを生かす

    わたしは成蹊学園に6年間在学し、中学高校を卒業しました。英国のPubl…

  1. グローバル

    タヒチ-3 (Captain Cook、Baunty号、Stevensonの灯台…
  2. 医療

    外科医 木村 健さん:日米の「違い」から学ぶ実践的改革
  3. 未分類

    2004年10月
  4. facebook

    イノベーション

    Webcast、Stanford大学での講演
PAGE TOP